青志社

笹川 堯/著 
『内憂外患 日本よどこへゆく』

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内憂外患 日本よどこへゆく
笹川 堯/著 聞き手/栗原直樹
『内憂外患 日本よどこへゆく』
最後のドン独占インタビュー第2弾!

発行日: 2026年9月17日発売
定価: 本体1800円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 248ページ
ISBN: 978-4-86590-208-2

【内容】

最後のドン独占インタビュー第2弾!

誰もここまで書けなかった!
迷走する政治、経済、外交。いま我々は激動の時代の渦中にいる
どんな対策を、どんな順序で打てばよいのか!

特別編集 父、笹川良一の真実

まえがき
私、笹川堯は今年(令和八年)三月、『最後のドン 独占インタビュー 昭和・平成 怪物秘録』という作品を上梓しました。
これは、戦前―戦中―戦後、昭和―平成―令和という、三つの時代を生きてきた私が、戦後史の真実や政界の闇、怪物たちの素顔、ビジネスの急所、現状への秘策などをインタビュー形式でまとめたものです。
父・笹川良一の許での下男生活、二十歳で飛び込んだビジネス界での苦闘、田中角栄さん、中曽根康弘さん、渡辺美智雄さんなど大物政治家たちとの強烈な体験、国務大臣や自民党総務会長としての奮闘、高市早苗首相や小池百合子都知事との思い出、ロッキード事件やニセ電話事件など、世間を騒がせた出来事の裏話、東京オリンピックの真実、あまり知られていない空手や献血の楽屋話etc……。
私の九十年に及ぶ人生を凝縮した一冊は、政界・経済界・スポーツ界を歩んできた私の、集大成といえる自信作でした。そして、孫や未来の日本人たちに向けての、私の遺言≠ナもありました。
とはいえ、「出版不況」といわれて久しく、あまり書籍が売れない時代です。ましてや拙作は、政治・経済という、やや固い内容をメインテーマとしています。
おまけに私自身、議員バッジを外して十五年以上も経っており、以前のようにメディアに露出しているわけではありません。ですから正直、不安もありました。
しかし――。
それは、取り越し苦労にすぎませんでした。大変ありがたいことに、拙著は思いのほか好評をもって迎えられたのです。
各界の様々な方からご感想をいただきましたし、読後感を綴った手紙をくださる方々もいました。その一つ一つの言葉や文字は、私の心を揺さぶるものでした。(略)
その余勢を駆って―というわけではないですが、今回、再び作品を世に問う次第となりました。
それが、この『内憂外患 日本よどこへゆく』です。

内憂外患。日本史でおなじみの言葉です。
江戸末期、わが国は飢饉や一揆などの「内憂」に苛まれ、外国船の来航が相次ぐ「外患」もありました。内外の危機を端的に示す表現が、「内憂外患」だったのです。
ひるがえって、現在の日本に目を向けるとどうでしょう。
国内では物価高をはじめとする「内憂」に苛まれ、迷走するアメリカや覇権主義を隠さぬ中国などの「外患」もあります。
まさに我々は、今も内憂外患の時代の渦中にいるのです。
内憂外患の中身を、もう少し詳しく見ていきましょう。
コロナ禍以後、世界的に物価上昇が続く中、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発しました。
これを機に、原油をはじめとするエネルギー価格が高騰。日本でも電気代やガス代が値上がりしました。さらに、紛争による供給不足もあり、食料品などの価格も上昇したのです。
こうした「外患」と並行して、日本では円安が進行しました。円の価値が下がると、当然、輸入品価格は上がります。原材料を含む輸入品価格が値上がりすると、様々な商品の価格を押し上げることになるわけです。
令和の米騒動≠ニいわれるほど上昇したコメ価格を筆頭に、卵、コーヒー、パン……みなさんも毎日食べたり飲んだりしている、たくさんのモノの値段が上がっています。もちろん、ガソリンも値上がりしました。「物価高を何とかしてくれ」との悲鳴が、日々、沸き起こっているのです。
しかも、「内憂」は物価高ばかりではありません。近年注目されている経済安全保障や食糧安全保障への取り組み、財政赤字、税制……多くの課題が山積みされているのです。
そのうえ、今は大きな時代の変わり目でもあります。人類にとって、転換期を迎えています。
そう、AIです。「AI時代」という、新しい、未知の世の中が迫っているのです。いや、もうすでに、新時代に突入しているといえるでしょう。
「産業革命以来の変革をもたらす」といわれるAI時代に向け、日本はどういう国づくりを進めるべきなのか。これは喫緊の課題であると同時に、根源的な課題でもあります。
さらには、「外患」も山積しています。「内憂」とも絡み合い、より深刻であるといっていい。
ロシアがウクライナを攻めてから、すでに四年以上が経ちました。しかし、未だに終結の兆しは見えていません。
そこへ、今度はアメリカとイスラエルによる、イランへの軍事攻撃が起きました。イランは報復として、石油の海上輸送ルートであるホルムズ海峡を閉鎖。輸送を停滞させ、原油の高騰を招く事態となっています。
両陣営はいったん停戦合意したものの、その後も軍事衝突を繰り返し、先の見えない状況となっています。特にトランプ米大統領の言動は、全く予測不可能です。なにしろ、昨日と今日で違うことすらあるのです。
中東情勢の緊迫は、日本にとって対岸の火事ではありません。日々の暮らしを支えている原油は、その大部分を中東から輸入しているのです。
実際、中東情勢の悪化により、ガソリン価格が高騰しました。原油価格の値上がりは、その他もろもろのコストを上昇させます。そのため、さらなる物価高という、負の連鎖となってしまっているのです。
そればかりか日本は、中国、ロシア、北朝鮮という、いささか厄介な国々に囲まれています。まさに「外患」です。
特に、強国路線を貫く中国は、日本にとって色んな意味で重要な国です。安全保障上の懸念がある一方、経済的には深い関係にある。この厄介な隣人と、どう関係していくか。
これは今後の日本にとって、最大・最重要のテーマの一つとさえいえるでしょう。
……以上、あまりの内憂外患ぶりに、私も目がくらみそうになりました。長く政治に関わってきた私が見ても、これほど難しい、多くの課題を抱えた時代は、珍しいと感じます。
これらの難題に対し、わが国の政治はしっかり対応できているでしょうか。適時、適切な対策を講じているでしょうか。
昨年秋、高支持率に迎えられてスタートした高市早苗内閣は、今年二月に衆議院を解散。自民党結党以来最多議席という、歴史的大勝をおさめました。
高市首相は、私も現職議員時代、一緒に仕事をした仲間です。しかも、女性初の総理大臣ですから、期待をしていますし、応援もしています。
しかし、内外の難題に対し、適時、適切な対策を講じているかといえば、少し疑問符がつきます。
緊急性の高い政策に、最優先で取り組んでいるか。多くの国民の生活より、一部の支持層や維新の会の意向を重視していないか。最重要の物価高対策より、皇室典範改正や、副首都法案などを優先させているではないか――。
国民も敏感です。私と同じ思いを抱いたようで、それが内閣支持率にも反映されました。二月の総選挙で大勝利をおさめてから五か月を過ぎ、支持率は軒並み下落し始めたのです。一気に十ポイント以上も落ちた調査もありました。
内訳を見ますと、特に現役世代、若者世代の支持率低下が顕著です。これらの世代は、経済政策に関心が高い層でもあります。
つまり、高市内閣の経済政策に期待していた層が、「物価高対策を後回しにしている」と失望し、それが支持率に表れたということでしょう。
では、日本を覆う内憂外患に対しては、どんな対策を、どんな順序で打てば良いのか。
その秘策を具体的に示して、まとめ上げたのが本書です。
物価高、消費税、財政、税制、皇室典範、AIといった「内憂」から、中東危機、アメリカ、中国といった「外患」まで、幅広く、深く論じています。
私も七期二十三年に亘って衆議院議員を務め、大臣や自民党総務会長を経験した人間です。予算委員長も議運委員長もやりました。政治家になる前は、経営者として多くのビジネスを経験しています。
それらの蓄積を生かし、単なる目先の方策にとどまらない、より根本的な解決策を提示したつもりです。
また、政策の話のみならず、選挙や政局についても言及しています。田中角栄さんの政策、官僚と政治家の本当の関係、いま話題の参議院自民党の真実、経営者としてのアドバイス……私にしか話せない、たくさんの話題を盛り込んでいます。
そして最終章で、父・笹川良一について語りました。
日本船舶振興会の会長を務め、日本のドン≠ネどと恐れられていた父は、凄まじい毀誉褒貶の中にいました。外国ではその活動を称賛されていたものの、国内では批判的な目で見られていました。
死後、その評価がだいぶ変わってはきましたが、なお笹川良一には、知られざる部分と、誤解されている部分とがあります。本書の最後に、次男の私が見てきた笹川良一の本当の姿を、率直に述べました。
かつてわが国は、内憂外患時代の後、明治維新を経て近代化を遂げました。歴史を繰り返し、明るい未来を切り開くことができるのか。
本書がその一助になることを、願ってやみません。(略)


目次:

まえがき

第一章 高市自民党圧勝の先の「不安」
「女性天皇」「女系天皇」は認めるべきか
「明治天皇の御落胤!?」に会った!
高市首相と安倍元首相の「本当の関係」
国会を動かすコツを知らなさすぎる
参議院を牛耳ったドンたちの素顔
SNS選挙と怪文書
官邸という奥の院の実態
官僚の情報網を使いこなせ
維新の会と笹川良一の関係
公明党・創価学会の行方
田中角栄「伝説の二十二万票」の教訓

第二章令和のオイルショックはどうなるか
日本の進むべき道
危機に直面した政治家や経営者はどうすべきか
国際貢献の切り札病院船
原発で重要なのは「教育」だ
アントニオ猪木と中曽根康弘から学ぶ
海上に「ガソリンスタンド」を開設したら
日本国憲法についてどう考えるか

第三章田中角栄にあって高市早苗にないもの
田中角栄の資源外交
石油確保をめぐる厄介な問題
高市首相よ「外交」に力を入れよ
銃撃された大物フィクサー
経営者たちよ、ピンチのいまがチャンスだ
イーロン・マスク、政治家トランプをどう見るか
今後、人間社会において一番大切になるものは?

第四章 山積する日本の難題をどう解決する
消費税を本当に下げていいのか
給付付き税額控除は有効か
政治家に必要な勇気と度胸
税金はどこから取るべきか
日本の財政は大丈夫なのか
物価高対策と円安の根本原因
アメリカを揺さぶる方法がある
経済安全保障と食糧安全保障の重要性
AI時代に必要な指揮官の資質とスパイ防止法
AI時代の経営学を話そう
中国、ロシア、北朝鮮、厄介な隣人たちとの付き合い方

第五章 特別編集 父、笹川良一の真実
死後、評価が激変した笹川良一
貧困家庭の子供を引き取る
外国人力士の後援会長を引き受ける
あの黒幕も、笹川良一の前では直立不動だった
父、笹川良一にライバル心を抱いた
父、笹川良一へ

インタビューを終えて

【著者紹介】

笹川 堯(ささがわ たかし)

1935年生まれ。明治大学法学部中退。衆議院議員として7期連続当選。
郵政政務次官、衆議院法務委員長、科学技術政策担当大臣、衆議院予算委員長、議院運営委員長などを歴任し、自由民主党では党紀委員長、総務会長を務めるなど、要職を重ねてきた。
また、自民党群馬県支部連合会会長を9期務め、地域政治の発展にも尽力。
2010年には旭日大綬章を受章、2015年には桐生市名誉市民の称号を授与されている。
現在は、世界空手連盟名誉会長、全日本空手道連盟名誉会長をはじめ、献血供給事業団、マリンスポーツ財団など複数の公益団体で要職を務めている。
著書に『最後のドン 独占インタビュー 昭和・平成 怪物秘録』(青志社)がある。

聞き手
栗原直樹(くりはらなおき)
昭和五十年東京都生まれ。中央大学卒。元国会議員公設第一秘書。「田中角栄を総理にした男」「日本共産党大研究」「田中角栄の青春」など著書五冊(いずれも小社刊)。「最後のドン 独占インタビュー 昭和・平成 怪物秘録」の聞き手も務めた。ブログ「一寸先は闇 今昔政治秘話」では、あらゆる組織・団体に属していない自由な立場で、古今の政治等を論じている。
https://issunnsakihayami.secret.jp/wordpress/


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