青志社

栗原直樹/著 『田中角栄を総理にした男』

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田中角栄を総理にした男
栗原直樹/著 
『田中角栄を総理にした男』軍師・川島正次郎の野望
秘話満載!ノンフィクションノベル

発行日: 2020年6月27日発売
定価: 本体1,600円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 342ページ
ISBN: 978-4-86590-103-0

【内容】

国家の危機に角栄にあって安倍晋三にないもの
リーダーシップの極意

漢(おとこ)たちの時代
「田中角栄が総理なら、この難局にどう対処しただろう――」
 コロナショックが襲う中、巷でこんな声が聞こえ始めた。一流週刊誌にもそうした記事が出た。今わが国には、即断即決の政治家を待ち望む声が溢れているのだ。
 その一方、安倍晋三内閣は迷走が続いている。マスクはなかなか届かない。給付金も遅い。中小企業への補償も不十分だ。
 政府・与党の中には「これでもたない会社は潰す」、「ゾンビ企業は退場せよ」などと放言する政治家までいるらしい。
 自分たちこそ不手際続きでありながら、国民には無責任かつピント外れな「自己責任論」を強いる……これが一国の政治を司るものたちの言うことか、と耳をふさぎたくなるばかりである。
 翻って、角栄は。
 昭和四十年、山一證券が経営危機に陥るや、即座に動いて強引に日銀特融を決めた。一証券会社を救うことで、悪影響が日本経済全体に及ぶのを防いだのだ。
 他にもテレビ、医療費問題等々、角栄の即断即決ぶりを示すエピソードはいくつもある。そこにあるのは「スピード感」「やってる感」ではない。本物のスピードと、成果である。
 また角栄は、役人操縦にも長けていた。アメとムチ、共に駆使して官僚を使った。近年、「政権の実質的運営者は官邸官僚」などと指摘されているけれど、角栄は官僚に丸投げなどせず、己の意志と腕とで政治を行ったのである。
 何か危機が起きるたび、田中角栄待望論が湧くのも当然だ。
その天才をバックアップして見事に田中内閣を誕生させたのが「政界は一寸先は闇」との名言を吐いた選挙の神様≠アと川島正次郎副総裁だ。
 昭和はすでに歴史となった。その最も面白い時代を最も面白く生きた二人の政治家。
これから幕を開けるのは、即断即決の漢、田中角栄と、その角栄に天下を獲らせた漢、川島正次郎の物語である。
                              ――まえがきより


【目次】

まえがき

第一章 角栄を総理にした男 いざ見参
第二章 カミソリ正次郎 切れ味を試す
第三章 一流の脇役 二番手として常に徹する
第四章 角栄が走る うるさいチョビ髭
第五章 人心掌握の極意 角栄待望論の源泉
第六章 男の価値 後ろ盾としての器量
第七章 影の総理 冴える凄腕正次郎
第八章 角栄の聖戦 禅譲を阻む角栄の布石

【著者紹介】

栗原直樹(くりはら・なおき)
昭和五十年東京都生まれ。中央大学経済学部国際経済学科卒業。元衆議院議員公設第一秘書。
秘書時代は主として地元選挙区を担当し、会合出席、集会の動員、旅行の見送りなどに奔走。知事選等の地方選にも従事した。
著書に「田中角栄の青春」、「田中角栄 池田勇人 かく戦えり」「日本共産党大研究」がある(いずれも小社刊)。
※著者はツイッターやブログ等のSNSは一切やっておりません


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