青志社

西部邁/著
『友情 ある半チョッパリとの四十五年』

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友情 ある半チョッパリとの四十五年
西部邁/著
『友情 ある半チョッパリとの四十五年』
八九三(やくざ)海野治夫。彼が自裁し果てるまで、
友情は四十五年にも及んだ。

発行日: 2018年10月3日発売
定価: 本体1,600円+税
サイズ: 四六判上製
ページ数: 272ページ
ISBN: 978-4-86590-071-2

【目次】

序 海野さんが死んだわよ
  本気でやる気なのか
  この店のお情けで生きているんだ
  ジュリアン・ソレルの気持ち、わかるよ
  御馳走さまでした
  世間に迷惑をかけちゃいけないよ
  アレを持ってきたぞ
  お父さん、言っちゃ駄目だあ
  不良少年U君が颯爽と登場した
  事故に吸い寄せられていった
  ねぇちゃん、なぜ俺を捨てたんだ
  朝鮮人だとどうしてわかったんだい
  俺の家族にだって正義があるんだ
  赤猫は許さねえ
  死ぬしかない、死ぬのは恐くない、そういうことだ
  この記憶さえ無かったらなあ
結 海野さんの足跡はもう消えたのね


【内容紹介】

新装版

君が、自分の友を誇りに思えるように。
言い残し、友は自裁して果てた。

八九三(やくざ)、海野治夫。
あの友と私が刃むかい生きた「時代」を
深々と考えぬく自伝的長篇評論。


私の海野治夫論を最も熱心に読んでくれるはずの海野本人はもういない。もちろん世間に公表して感想や批判を仰ぎたいと思えばこそこれを書くのだと構えはするものの、文章の良否についていえば、熱意ある読者を激励することのできるのが良好な文章だ、と私は考えている。とくに、いわゆるモデルが実在する場合、その関係者を必要以上に不愉快にさせるような文章は、というよりそういう文章をもたらしてしまう表現者のエゴイズムは、言語道断というほかない。
一体、この文章は誰を励まそうとして書かれるのであるか。さいわいにも、二人のK子さんが、つまり彼の妻のK子さんと彼のお嬢さんのK子さんとが札幌のどこかで生活をしているはずだ。もう三十年もお会いしていない彼女たちに、これが私の心に刻まれた海野像です、どうぞ御覧下さい、といって本書を持参するのを楽しみに、言葉の小刀を私なりに振るってみたい。
                                 本文より

【著者紹介】

西部邁(にしべ すすむ)


1939年北海道生まれ。思想家、評論家。東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。横浜国立大学助教授、東京大学教授などを歴任。東京大学教授を1988年に辞任。執筆活動のほかテレビなどでも活躍。2017年10月まで雑誌『表現者』顧問を務める。著書に『ソシオ・エコノミックス』(イプシロン出版企画)、『経済倫理学序説』(中公文庫、吉野作造賞)、『大衆への反逆』(文春学藝ライブラリー)、『生まじめな戯れ』(ちくま文庫、サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(新潮社、芸術選奨文部科学大臣賞)、『ファシスタたらんとした者』(中央公論新社)、『保守の遺言』(平凡社)、『マスコミ亡国論』『妻と僕』(青志社)など多数。2018年1月21日に逝去。享年78歳。




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