青志社

結城由紀子/著
『貢さん、やっぱり大好き』

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貢さん、やっぱり大好き
結城由紀子/著
『貢さん、やっぱり大好き』
テレビの人気料理家結城貢のがん死。
闘病7カ月を記録した妻のやわらかな筆致からあなたは何を読み取るか

発行日: 2022年9月12日発売
定価: 本体1500円+税
サイズ: 四六判並製
ページ数: 272ページ
ISBN: 978-4-86590-148-1


【内容紹介】

帯に直筆推薦コメント
人気アナウンサー 安住紳一郎
先生の優しいダミ声が耳元でよみがえりました。
さようなら
スタジオさん お返しします。


夫婦愛を描いた秀作!

結婚したら苦労があった。
気の合わないこともあった。
でも、今はしみじみ出会えてよかった。
この人柄でよかった、と思えている。
結城由紀子

「料理は愛情!」のキャッチフレーズで知られ、フジテレビ、オールナイトフジの「結城先生の真夜中のお料理教室」や「夕食ばんざい」などに出演し、人気を博した料理研究家、結城貢さん。
TBS「ドリームプレス社」では、人気の安住紳一郎アナとコンビを組み料理を指南する「出張!お料理虎の穴」に出演、安住アナに小言を言ったり、見事にかわされたりと、お茶の間の人気者でした。
その結城貢さんが今年の4月24日、直腸がんのため81歳で亡くなりました。(編集部より)

 本書は、令和三年九月十六日に直腸がん手術の日から、貢さんが亡くなる令和四年四月二十四日までの七か月間を綴った日記です。
 日記など小学生の頃に興味半分で書いた程度で、私には無縁のものでしたが、日記を書き、般若心経を唱え、近所の熊野神社に毎朝お参りして手を合わせることで気持ちの平静さを保つと同時に、私は最後まで貢さんが死ぬとは思っていなかったので、
(日記につけておいて、どれほど貢さんが頑張ったか、どんな思いで私が過ごしたか、貢さんが元気になったら二人で一緒に読もう)
 という気持ちで綴っていったのですが、途中から辛さのはけ口として書いていくようになったのです。
 でも、一行たりとも一緒に読むことなく貢さんは八十一歳で逝ってしまいました。
 わずか七か月間の日記ですが、読み返してみて、私たち夫婦の結婚生活三十四年間が凝縮されています。直接二人に関係ないことを綴った日の日記は省略させていただきました。
 つたない日記ですが、夫婦とは何か、命とは何か、生きるとはどういうことなのか、そして料理家として人気の時代を過ごした結城貢の素顔を読み取っていただければ望外の喜びです。
「はじめに」より

【目次】
第一章 どこ吹く風の貢さん
私の心配にどこ吹く風の貢さん
ストーマの講習
ふと蘇る楽しい日々のこと
待ちに待った退院日
貢さん早く元気になってもらわないとねー
入浴させるのは私ひとり、やはり大変だ
「お殿様以上だなあー悪いなあ、迷惑かけて」

第二章 料理は愛情
お店にひょっこりと貢さんが登場
料理の素養を学ぶ
ふと思う、貢さんは年を越せるのだろうか
過ぎ去った人生に「もしも」を問うても
「由紀子の煮魚は誰に出しても自慢できるよ」
一人にしておくことが心配でなりません
「料理は愛情」愛がさめれば料理だってさめる
お客様にまだ貢さんの病気のことを話さない
それでも普通で幸せな日々
私は母親になった気分です。今年も終わり

第三章 あなたのためだけの私でいい
貢さんの二人の娘さん
便がいっぱい、体調が良くなっているのかしら?
「食は、命をつなぐ物」の哲学
何をするでもなく、ただ安心感だけでベッドに入り添い寝
目を合わせると、私が恐いのかそむけます
こんな豪華な夕食、久しぶり
血圧の薬を飲まないと、すぐに二〇〇近くまで上がる
暴食に後悔、ゴメンなさい

第四章 頑張らなくていいんだよ
「年の順じゃない、亡くなるのは」
温かいオシッコを手のひらで受けとめる
延命はけっこうです
緩和治療を決める
「アア、人肌っていいよ。温かいな」
まだまだ腸は頑張っているぞ!
少しだけ、ほっておくのも手である
足元がおぼつかない日が多くなる
「バカは料理できない。料理は科学だよ」って
あんまり頑張りすぎないでね、貢さん

第五章 貢さんがこの世からいなくなる日
かゆい、関節が痛い、苦しい、辛い
いやだなあー貢さんがこの世にいなくなるなんて
「あなたはいつも明るくて、きれいで、いい女だよ!」
娘二人に「いまは会わせられない、がまんして」と
「俺はダメなのかな」
さようなら、ありがとう。愛してる

終章 エピローグ

結城 貢(ゆうき すすむ)
1940年(昭和15)8月6日、満州・旅順生まれ。
小学校から高校まで香川県で過ごす。1959年(昭和34)日本大学経済学部入学。
大学卒業後、證券会社で3年間サラリーマン生活を送ったあと料理家の道へ。
ロシア料理店で修行後、1977年(昭和52)原宿に「レストラン結城」をオープン。
やがて料理の味と頑固親父のキャラクターが各テレビプロデューサーの目に止まり、フジテレビ、オールナイトフジの「結城先生の真夜中のお料理教室」や「夕食ばんざい」、TBSテレビの「ドリーム・プレス社」他、多くの料理番組を持ち一躍茶の間の人気者に。
女優だった由紀子夫人とは1989年(平成元)11月26日結婚。
2022年(令和4)4月24日、がんにより逝去。享年81。

【著者紹介】

結城由紀子(ゆうき ゆきこ)


1956年(昭和31)、9月6日東京生まれ。>
東京都立台東商業高校卒業後、女優を目指し、スカウトされて日活映画へ。>
1976年(昭和51)、泉じゅんの芸名で「感じるんです」で主演をつかみ女優デビュー。>
映画とテレビドラマで美人人気女優として活躍。料理研究家の結城貢と結婚し、芸能界を引退して夫と共に「レストラン結城」を経営。>

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